循環器内科について

心臓や血管の病気を主に診察しています。これらの器官の異常は自分では把握しづらいものですが、脈の乱れ(不整脈)や動悸が心配な際は、ご相談ください。

受診の目安

次のような症状があれば、何かしらの疾患が潜んでいる可能性があります。

胸の苦しさ、胸の痛み、胸の圧迫感、不整脈、何もしていないのに動悸が起こる、原因がわからない不整脈や動悸、息切れ、呼吸困難、手足のむくみ、腹部や背中の痛み、貧血、ふらつき、めまい、階段の上り下りがつらい

心臓病について

心臓病は、日本の3大死因の一つに数えられます。心臓病にも種類があり、狭心症と心筋梗塞は命を失うリスクが高い病気です。
糖尿病・脂質異常症(高脂血症)・高血圧の基礎疾患は、心臓病につながっていく可能性もあるため、生活習慣病がある場合は生活の改善に努める必要があります。

不整脈

心拍数は基本的に一定の速度を保っていますが、このリズムが何らかの理由で乱れるのが不整脈という病気です。心拍数が増える場合と減る場合、跳ぶ場合があります。
不整脈は、問題のないものと危険なものとがあるため、専門医での評論が必要です。

心筋症

心臓の壁が厚くなったり・薄くなって伸びてしまったり、心臓の筋肉細胞が大きくなるといった理由で、心臓機能に異常が出る病気です。
はっきりとした原因はわかっておらず、ウイルスの感染や遺伝的要因が候補として挙がっています。心臓の収縮力が弱まっていると血栓ができやすく、脳梗塞へと発展することもあります。

急性・慢性心不全

心不全とは、全身に血液を送る心臓の機能が弱まり、身体にさまざまな不調が起こる病気です。
先述した虚血性疾患(狭心症、心筋梗塞)の他に心臓のなかの構造の異常、心筋症、腎不全、脂質異常症(高脂血症)から起こる場合もあります。

心筋梗塞

コレステロールや血栓が、心臓に血液を送る冠動脈をふさいでしまうことで、心筋組織や心臓機能が低下して起こる病気です。

狭心症

心筋に栄養や酸素を送る役目も持つ冠動脈が動脈硬化によって狭まり、心臓に血が行き届かず、胸の痛みが起こる病気です。日本人の場合には血管れん縮といって血管がストレスなどで収縮してしまっておこるタイプの狭心症もあります。進行すると心筋障害、心筋梗塞に発展する可能性があります。

閉塞性動脈硬化症

動脈硬化によって、血管が狭まったり詰まったりして、手足の血流に障害が起こります。この結果、手先・足先に栄養と酸素が十分に届かなくなり、さまざまな障害が現れます。冷えや歩くときに足の痛みが出ることも多く、思い当たる点があれば循環器内科に相談しましょう。

各種検査・治療方法について

心筋や冠動脈、不整脈を心電図で調べ、心臓の働きをホルター心電図でモニターします。超音波検査(心エコー検査・頸動脈エコー検査)では、心臓の形・弁の状態・血液の流れ、手と足の血圧比較、脈波の伝わり方で、動脈硬化や血管障害の有無を調べます。
心臓病自体の治療はもちろん、動脈硬化が心臓病を引き起こす傾向にあるため、動脈硬化を改善する食事療法・運動療法も並行して指導していきます。