循環器内科

循環器内科とは

10.1	循環器内科とは循環器内科では、主に心臓や血管の疾病を診ており、急性心筋梗塞や狭心症といった虚血性心疾患、不整脈や心不全などの診断や治療を行っています。動悸や不整脈は循環器疾病の可能性もありますが、ストレスで現れることもあります。

心臓病とは

心臓病は、日本の3大死因のひとつであり、中でも狭心症と心筋梗塞は、命にかかわってきます。心臓病のリスクを上昇させる糖尿病、高血圧症、高脂血症といった生活習慣病がある場合には、特に注意が必要です。

代表的な心臓病

不整脈

脈のリズムが乱れる病気です。心臓は全身に血液を送り込んでいるため、休み無く動き続け、心拍数は基本的に一定の速度を保っています。この脈のリズムが何らかの理由により乱れるのが、不整脈です。心拍数が増える場合と減る場合、そして脈が飛ぶ場合がありますが、特に問題のないものと、危険なものがあるため、循環器内科で正確に見極めることが重要です。

心筋症

心臓の筋肉細胞が大きくなる、心臓の壁が厚くなるか逆に薄くなって伸びてしまうといった理由で、心臓の機能に異常が出てきます。冠動脈や大動脈の異変を伴わないのですが、原因ははっきり特定されていません(ウイルス感染や遺伝的な関与とも言われています)。収縮力が低下している場合には血栓ができやすく、脳梗塞などを併発しやすくなります。また慢性的な心不全を起こしやすくなるタイプもありますし、不整脈を起こしやすい事もあります。

急性・慢性心不全

心停止と心不全はまったく違うものであり、心不全は心臓が機能低下して全身に血液を送る力が弱まって、体にさまざまな不調を起こす病気です。心室や心房の中隔欠損や腎不全、高血圧などによって起こる場合もあります。

心筋梗塞

血管内に沈着したコレステロールや血栓が冠動脈を塞いでしまい、心筋の一部が機能を低下させ、やがて瘢痕組織となって収縮機能が失われます。心臓への血管がつまると、心筋の組織が弱って心機能が低下から、心筋梗塞を起こします。虚血性心臓疾患のひとつです。

狭心症

心臓の筋肉である心筋に栄養や酸素を送る冠動脈に動脈硬化が起こって血管が狭くなり、心臓が虚血状態になって胸の痛みなどの症状が起こります。進行すると心筋障害がおこり、心筋梗塞を起こすため、虚血性心臓疾患のひとつとなっています。

閉塞性動脈硬化症

動脈硬化により血管が狭窄や閉塞を起こし、手足の血流障害が生じます。手先や足先に栄養や酸素が十分届かなくなるため、さまざまな障害が現れ、ケガなどが治りにくくなります。手足だけでなく、心臓や脳の血管も狭くなっていることが考えられるため、手足の冷えやむくみ、歩行時の足の痛みなどがあったら循環器内科を受診しましょう。

当院の検査・治療法

レントゲン検査 心臓の大きさや形、拍動を調べます。

心電図検査

当院の検査・治療法心筋や冠動脈、不整脈などの診断で重要となる検査です。精密に調べるために、一日中、心臓の動きをモニターできる「ホルター心電図」を使った検査も行っています。

超音波検査(心エコー検査・頸動脈エコー検査) 心臓の形状、弁の状態、血液の流れを調べます。

血圧脈波装置 手と足の血圧の比較や脈波の伝わり方を調べて、動脈硬化の状態や早期血管障害を検出できる検査です。

24時間血圧計もあり、高血圧で血圧の変動の強い人などにチェックができます。

心臓病の原因となる動脈硬化の発生や進行を抑えることが重要です。動脈硬化の原因となるコレステロール値や血圧を下げる投薬治療も行いますが、食事や運動など生活習慣の改善も欠かせません。

当院では、必要に応じて栄養士が、食事指導を行う場合もございます。

 

循環器疾患の症状

  • 胸が苦しい
  • 胸に痛みがある
  • 胸が圧迫されているように感じる
  • 脈が乱れる
  • 動いていないのにドキドキと動悸が起こる
  • 理由なく脈の乱れや動悸が起こる
  • 息切れする
  • 呼吸が困難になることがある
  • 手足がむくむ
  • お腹や背中に痛みが起こる
  • 貧血
  • ふらつき
  • めまい
  • 階段の上り下りがつらい

こんな症状があったら、ご相談ください。

Tel.022-296-0520